ANGELIQUE TROIS

9      キレイな愛じゃなくても
 
 
 
 
 
本当は恥ずかしくてたまらないの
でもあなたに全てを見て欲しい
 
怖くて体が震えている
でもあなたになら…
 
月明かりを頼りに 初めて交わす大人のキス
舌先が互いの唇を割って 自在に泳ぎ始める
まるで深い海の底へ
螺旋を描いて沈んでゆくように
 
器用な指先がシャツのボタンを外してゆく
音もなく滑り落ちていった時点で
私を阻むものは何もなくなった
 
一緒にシーツの海へ飛び込んでいこう
でも繋いだこの手は絶対に離さないで
 
素肌に赤い花が刻まれるたびに
全身を貫くような感覚が走る
まるで必死に隠してきた気持ちを呼び覚ますように
 
違うの
本当は恥ずかしくないし、怖くもない
だって私は
あなたにこうしてもらうことを望んでいたの
 
「ゼフェル…」
「ん?」
 
身を起こして私を見おろすあなたに
私が向けたのは…
この上なく満足そうな笑顔だったに違いない
 
「全部愛してね…」
 
 
 
 
END
 
 
 
 
以前にMISTY様のお月様のお部屋にて、300番をゲットした時に大人向けのゼフェル×コレットのイラストを頂きました。しかしパソコンごと吹っ飛んだ関係で残念ながら公開することが出来なくなり、一緒に書かせて頂いた創作のみこちらへ移動させたものです。MISTY様、その節は私の我が儘なリクエストを引き受けて下さいまして本当にありがとうございました。頂いたイラストはコピーして一人で楽しんでおります。(コレットの髪が長かったので、あえてこの部屋に移動させました)
私にとっては初めての大人用の詩ですが、いかがでしょう。私にとってはこれが限界のようです。
更新日時:
2003/03/18
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Last updated: 2010/5/12