いつも一緒にいるのだけれど
それでもひどく泣きたい気持ちになる時がある
一つ年下の男の子は 私より半歩先に大人になってしまう人
今をそのまま引き留めておきたいなんて
そんなこと出来るはずもないのに
気がついたら制服の袖口をしっかりとつまんでいた
「何かあったんスか?」
「なんでもないもん…」
「嘘ぱっか 泣きそうな顔してる」
いつから気がつくのが彼の方になったの?
いつから抱きしめる役目が彼になった…?
ー置いていかれるー
そんな妙な気持ち
「明日なんてこなくてもいい…時間なんて止まった方がいい!」
「嫌ですよ、そんなの」
「なんでよ…」
「いつまでたっても先輩のウェディングドレス姿が見れないじゃないスか」
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