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隙間なくぴったりと抱き合って (柳生比呂士)
まぶたの奥で光る稲妻
体を打ちつける突然の夕立
悲鳴さえかき消してしまうほどの轟音
水を吸ってしまって 体にはりついてしまった夏の制服
予定で埋められたホワイトボード
整理された机の上
参考書が綺麗に並んでいる本棚
階下から静かに聞こえてくる乾燥機の音
本当なら眠るためにあるはずのシングルベッド
ーその上でお互いを求めている 今日の2人
更新日時:
2005/01/27
Last updated: 2010/5/14