何事にも真面目な優等生
そんな私も決して嫌いではないの
きっちりと着こなす制服と 縁のない眼鏡
時々それがきつく見られるらしいけれど これだって私だもの
廊下を何気なく歩いていると聞こえてくるのは
女の子たちの囁くような…はしゃぐような…そんな声
こういう時は学校の有名人が訪れたということ
私とそう背丈の変わらない 柔らかな金髪の男の子は
私とすれ違う一瞬 軽く片目を閉じた
“キョウ イッショニ カエロウネ”
慌てて駆け込んだ女子トイレにある鏡
そこにいるのは ありえないくらい真っ赤な顔をした私
どうしよう…どうしよう…こんなの私じゃないよ
でも きっとそう思っているのは私だけ
もう自分自身ではどうしようもないくらい
ジローくんが好きなんです
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