朝起きたら愛する人が横に寝ているなんて幸せな光景なんだろう…
「和馬ーご飯だよー!」悠里が愛する人の名前を呼ぶ。
「んんっ…」その愛する人は朝が起きれないらしい、それは学生時代からのクセだ。
二人は高校卒業後すぐ結婚した、卒業式に和馬が
「アメリカまで俺についてこいと」
いきなりプロポーズ(?)したからだ。なぜか親の反対もなくスムーズに結婚できた。
たぶん二人の人柄だろう両方の親ともすんなり許してくれた。
そして二人は今アメリカに住んでいる。
「和馬ってば!いいかげんに起きなさい!!」
悠里が痺れを切らし寝ている部屋まで起こしに行った
そして和馬はというと……
「むにゃ…ナイアガラ…ダンク…へへ…」
まだ夢の中だった…
「ナイアガラダンクじゃない!!起きなさいっての!!」
と枕を思いっきり投げつけた。その枕は見事和馬の顔に命中した。
「いってぇー!?な、なんだ!?」
「なんだ!?じゃない!!朝だから起こしてんのよ!!」
「ん?ああ…朝か…おはよ」
と寝ぼけながら悠里におはようのキスをし洗面所に行ってしまった。
「んっ?」
悠里は突然のキスに驚いた
(こ、こんなことする人だったけ?もしやアメリカの方々に感化された??)
一人悠里が悩んでいるうちに和馬は顔を洗い終わっていた。
「悠里飯は?」
「あっ!?はいはい〜!!できてるよ!」
慌ててキッチンへ行く
朝食は質素に白ご飯に、焼き魚に、味噌汁、玉子焼き
和馬は洋食より和食好きだ。
「おっ!?焼き魚じゃん♪」
「うん、和馬が好きだろうからって母さんが送ってくれたの」
「そっか〜お義母さんによろしく言っといててくれよな!」
和馬の嬉しそうな顔に自然と顔が緩む
「うん!」
「やっぱうめぇな!」
にこにこしながら和馬は食べているそれを嬉しそうにみる悠里
悠里の視線に和馬が気づく
「なんだじっとみて恥ずかしいだろ///」
「あははVv照れ屋はまだ健在だね〜今さっきはおはようのキスしてくれたのに…」
「///あ、あれは…恥ずかしいからもう言うな!」
和馬は照れ隠しにご飯をいっきに放り込む
「あはは!そんなにがっつくと喉つまら…」
「うぐっ!?…水…」
「ほら…もう…はい」
水を手渡す
「……ハァ〜死ぬかと思った!!」
「和馬子供みたいだね…くすっ」
「笑うなよ///」
「はい‥和馬あ〜んして」
悠里が玉子焼きをとって和馬の目の前に差し出した
「なっ////じ、自分で食えるよ!?」
和馬はかなり照れてあたふたしている
「駄目!たまにはいいじゃないあたし憧れてたんだよねぇVv」
と、とびきりの笑顔で微笑まれて和馬は
「‥‥わ、わかったよ‥今日だけだからな‥」
「やった♪はいVvあ〜んVv」
「んんっ‥あ〜ん」
照れながらも和馬は口を開け玉子焼きを口に入れてもらった
「きゃあ〜和馬可愛いVv」
「!?可愛いって///俺可愛くねぇ!!おまえの方が‥」
「んっ?ふふありがと和馬Vv」
そう言いながら悠里は和馬にキスした
「////…ほ、ほら悠里もあ〜んしろ」
「!?あ、あたしも!?」
「あ、当たり前だろ俺だけ恥ずかしいだろ!!ほら‥」
和馬は魚を悠里の前に差し出した
「ふふ‥わかったVvいただきます♪」
パクッ
「ふふVv」
「な、なんだよ‥」
照れながら和馬が尋ねる
「ん?幸せだなって思ってVv」
悠里は本当に幸せそうな顔をして微笑んでいるそれを見た和馬も自然と微笑む
「ふふ‥って和馬!?じ、時間!?」
「なに!?」
壁にかかっている時計の時間を見た和馬は慌てて玄関まで走る
「や、やべえ!!遅れる!!」
その後を鞄を持って悠里が追いかけてきた
「は、はい!!鞄!いってらっしゃい!!」
「ああ、サンキュー!」
靴を履きながら鞄を受け取る和馬
「じゃあ行ってくるな!」
「うん、いってらっしゃいVv気をつけてね♪」
「ああ‥じゃ‥」
出ていこうとして和馬は足を止めた
どうしてだろう?と悠里が首を傾げていると
「忘れ物があった…」
「え!?何取りに行ってくるよ。」
悠里が奧に行こうとすると和馬が腕を掴み引き寄せる。
「いってきますのキスをなVv」
そういって和馬は悠里の口にキスをして出かけていったのだった
その後悠里が何時間か惚けてボーッとして何も手につかなかったらしい‥
END
葵様のサイト「Glass」様にてキリ番をゲットした際に頂いた創作です。その際は思いっきり甘えさせて頂きましてありがとうございました。内容は「エンディング後の近未来」をテーマにひたすら主人公が幸せな内容を…ということで、相手は葵様にお任せしましたところ、なんと大好きな和馬×主人公を選んで下さいました。
お話の内容もめちゃめちゃキュートで気に入っております。あんなに不器用で、電話のたびに何かを倒していたカズが…ホロリ。なんて可愛い二人なんでしょう! アメリカへの夢と愛する人を同時に手に入れたなんてちょっと羨ましいゾッ。
葵様、お忙しい中本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いしますネ。
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