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82      おやすみなさい   (柳生比呂士)
 
 
 
 
 
 その小さな体を精一杯開いて
 私の荒ぶる想いを 全て受け止めてくれる人
 この行為がどれほどの苦しみを伴うのか 想像もつかないけれど
 それでも温かく微笑んでくれる人
 
 
 
 
 「ヒロくん…」
 「なんですか?」
 「…おやすみなさい」
 
 
 
 
 眠りにつく時ですら絶えぬ微笑みの奥で
 不思議の国へと旅立っているのでしょうか
 別にかまわないのです
 あなたが白いウサギを追いかけても
 奇妙なお茶会の客人になっていたとしても
 
 
 
 
 でも決して忘れないで
 目覚めた先に 必ず私がいるということを
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
更新日時:
2005/03/03
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Last updated: 2010/5/14