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おやすみなさい (柳生比呂士)
その小さな体を精一杯開いて
私の荒ぶる想いを 全て受け止めてくれる人
この行為がどれほどの苦しみを伴うのか 想像もつかないけれど
それでも温かく微笑んでくれる人
「ヒロくん…」
「なんですか?」
「…おやすみなさい」
眠りにつく時ですら絶えぬ微笑みの奥で
不思議の国へと旅立っているのでしょうか
別にかまわないのです
あなたが白いウサギを追いかけても
奇妙なお茶会の客人になっていたとしても
でも決して忘れないで
目覚めた先に 必ず私がいるということを
更新日時:
2005/03/03
Last updated: 2010/5/14