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素肌に触れる指 (柳蓮二)
ベッドに横たわる白い背中
まるで触れたら崩れそうなほどに 細く 儚く
それでもまるで欲に突き動かされるようにして
自分の指を垂直に立てて 真っ直ぐなぞってみる
「いやぁ…」
まるで弓のようにしなる肉体
「あんまり意地悪しないで…?」
「心外だな」
指の動き一つで 予想された通りの動きをするのは誰だ?
次は全てが嘘であるかのように
そっと優しく抱きしめてみようか
「綺麗だ…」
ほら この瞬間からお前の全ては俺のモノ
更新日時:
2005/02/26
Last updated: 2010/5/14