LOVERS

77      素肌に触れる指   (柳蓮二)
 
 
 
 
 
 ベッドに横たわる白い背中
 まるで触れたら崩れそうなほどに 細く 儚く
 それでもまるで欲に突き動かされるようにして
 自分の指を垂直に立てて 真っ直ぐなぞってみる
 
 
 
 
 「いやぁ…」
 まるで弓のようにしなる肉体
 「あんまり意地悪しないで…?」
 「心外だな」
 指の動き一つで 予想された通りの動きをするのは誰だ?
 
 
 
 
 次は全てが嘘であるかのように
 そっと優しく抱きしめてみようか
 「綺麗だ…」
 ほら この瞬間からお前の全ては俺のモノ
 
 
 
 
 
 
更新日時:
2005/02/26
前のページ 目次 次のページ

戻る


Last updated: 2010/5/14