LOVERS

65      誰にもいえない秘密を楽しむ方法   (丸井ブン太)
 
 
 
 
 
 とにかくよくおモテになるのです
 あの明るくて やんちゃで 屈託のない 赤い髪の男の子は
 
 
 
 
 そんなことくらいで 今更ブツブツなんて言いたくありません
 でも毎度両手いっぱいに抱えているのは 差し入れの山
 「ブン太く〜ん これあげるッ」
 「おう サンキュ」
 「ブン太くん これ食べる?」
 「喰う 喰う 喰う〜ッ」
 
 
 
 
 
 彼は甘い物にもの凄く弱いのです
 いや しょっぱい物だって大好きに決まっています
 辛い物だっていくらでもいけるでしょう
 …不味い物だって 残しているとこ見たことないや
 ぶっちゃけ 私ってすでに負けていたりするのです
 
 
 
 
 「美味っ やっぱり新菜が作るのが一番美味いよな
 本気でさ これで腹が破れたとしても本望だもんなあ…
 なあ お前は絶対に食い物屋にだけはなるなよ
 この味を外に出すのって なんか許せねえからさ」
 
 
 
 
 でも…でもね 丸井ブン太の恋人って
 一度やると本当にやめられなくなっちゃうんです
 
 
 
 
 
更新日時:
2005/02/27
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Last updated: 2010/5/14